meets vol.2

VOL.
2
TOYBOX meets…
Syuhou Imai
今井 秋芳
学園ジュブナイル伝奇の名手
with
金沢十三男
第2回目のゲストは「東京魔人學園伝奇」シリーズや「九龍妖魔學園紀」の今井秋芳監督です。
金沢
今回のゲストは今井監督なのですが…。
今井
宜しくお願いします!
金沢
今井さん、今日は一段と…。
今井
ん? どうしました?
金沢
ええと、見えにくいですね、体が。全体的に薄〜くなってます。
今井
あ、そうですか?最近、徹夜が続いてるせいか、昨日辺りから見えにくくなってて。今日も寝不足で、更にちょっと薄くなってるかもしれないですね。
金沢
というより、ほとんど見えないと言っても過言ではありません。カメラに映るかなぁ。
今井
まあ、気にしないで進めましょう!
― 魔都紅色幽撃隊、出動
金沢
ようやく発表できましたね、『魔都紅色幽撃隊』。
今井
そうですね。コンシューマでの完全新作は数年ぶりですね。その間は後進のクリエイター育成に専念したり、モバイルゲームなども手掛けたりと慌ただしい日々を過ごしていました。落ち着いたのは、ここ1年ぐらいですかね。
金沢
お疲れ様でした。後進のクリエイター育成などは、ゲーム業界全体として取り組まなければならない事だと僕も思ってはいるので、大変さは理解できます。
今井
そうした時間で、自分自身が培った様々な経験も、今の開発に活きてきていると思っています。クリエイターは幾つになっても、日々精進という訳です。
金沢
『幽撃隊』も新しいシステムや技術、演出手法など、盛りだくさんですよね。
今井
ジュヴナイル伝奇作品として、『魔人』や『九龍』を創ってきましたが、同じようなものを創っても意味がないと思っています。安易に過去の作品を皮替えして創るのではなく、例え自分の作品だとしても、同じような物は創りたくないというクリエイターのプライドは持っているつもりなので。『魔人』に対しても『九龍』に対しても、私はファンの皆さんと同じぐらい愛がありますし、自分の子供のような作品だと思っています。先に生まれた自分の子供の真似をさせるような事を、新しく生まれる子供にはさせたくはないと思っているんです。
金沢
作品が子供というのは同感です。僕も赤川次郎さんと組んだ『魔女たちの眠り』や『夜想曲』は、今でも自分の子供のような作品だと思っています。
今井
だからこそ、生みの苦しみもあるんですしね。男なので、女性から見たら実際の苦しみはわかってないといわれるかもしれませんが(笑)
― 再び出会って『幽撃隊』へ
金沢
『幽撃隊』の馴れ初めですが…本当に久しぶりにあったんですよね、今井さんと。確か2012年の3月くらい。
今井
金沢さんが連絡くれたんですよね。和田さんとトイボックスを作ったということで。
金沢
連絡は取ってたけど、しばらく会ってなかったので、久しぶりに会おうということになって。忘れもしない、飯田橋の Canal Cafe です。今井さんが九龍を作ってた時によく会ってたところ(笑)。
今井
そうでしたね。あのカフェは、創作のアイデアを練りに行ったり、打ち合わせを会議室ではなく、開放的な場所でやりたかったりで、かなり通っていました。おかげで行くと黒人のウェイターにハイタッチを求められるまでになったと(笑)
金沢
いろいろ懐かしい話とかしてて、何か新しい作品のアイデアないの?って軽い気持ちで聞いたら「あるよ」と(笑)。
今井
ベトナム戦争物とかクトゥルー物とかいろいろあったんですけど、「『魔人』とか『九龍』みたいなジュヴナイル伝奇のがいい!」と『魔人』『九龍』のファンみたいな事を言い出して(笑)。なら、『幽撃隊』って作品が北極の海の底で凍結されているよと。キャプテン・アメリカ的に。
金沢
それじゃ、それを掘り起こそうとスターク・インダストリーに……って、アメコミか!!
今井
(笑)
金沢
『幽撃隊』のコンセプトやデザインを見せてもらった瞬間、これは良い作品になりそうだと思って、僕に任せてくれという話をしたんだよね。それから、信頼できるパブリッシャーさんということで、アーク(システムワークス)さんに相談しました。ご理解頂けたところで、各方面と調整をして、ようやく今回こうしてユーザーの皆さんにもお披露目できるようになったと。
今井
ここまで頼りになるプロデューサーだとは『符咒封録』を一緒にやってた頃にはわからなかったなぁ(笑)。
金沢
おいおい(笑)。
今井
とにかく、ファンの皆さんには『幽撃隊』お待たせしましたと言いたいですね。
金沢
僕としても第三のジュヴナイル伝奇と銘打った作品に関われるのは嬉しいですよ。
今井
付き合いも長いしね。
金沢
ホント、今井さんとは付き合いが長いよね……。
今井
何、その嫌そうな表現は(笑)。元々、何で知り合ったんでしたっけ。
金沢
僕がまだパックインビデオにいた時代ですよ。僕はその時はもう赤川次郎さんのサウンドノベルを作ってて、「魔女たちの眠り」が終わって、2作目の「夜想曲」を作り始めたくらいの頃です。僕の記憶に間違いがなければ、僕が26歳で、今井さんが28歳。
今井
そんなに若かったっけ?(笑)青いなぁ。
金沢
僕が別のプロジェクトを立ち上げる時に、たまたま友人に紹介されたのが今井さんでした。
今井
そうそう。そうだったね。
金沢
その頃、今井さんは『東京魔人學園剣風帖』を作ってて…。
今井
あ、まだ作ってる最中?
金沢
まだ作ってましたね。僕が覚えてるのは、こだわりを熱く語ってて、なんかこう、普通に作らない人だな、と。
今井
(笑)
金沢
熱くなった今井さんをよくなだめてたのを覚えてます(笑)。
今井
他社なのに!?(笑) それで、何か一緒にやりたいねという話をしてたんだよね。でも、そのあとすぐ、パックインビデオという社名がビクターインタラクティブに変わって。その後、数年して今度はビクターがマーベラスに買収されるという(笑)。
金沢
いやもう、晴天の霹靂というか。でも、そこでまた今井さんとの接点が生まれたんですよ。なので、今井さんとちゃんと一緒にやり始めたのは、実はマーベラスになってからですよね。ゲームボーイアドバンスの『符咒封録』とか。
今井
不思議だよね、まさか、巡り巡って、金沢さんと『魔人』を作ることになるなんて。
金沢
運命の流れって、それだけじゃなくて。マーベラスになってすぐ、ビクター時代の先輩から電話がかかってきて 「今、アトラスにいるんだよね」って。じゃあ、遊びに行きます、なんて言って、神楽坂に行ったんですよ。で、いろいろ話してたら、彼の口から「今度、今井さんとプロジェクトやる事になってね」なんて言われて。
今井
それが「九龍」だね(笑)。強烈に覚えてるのは、当時、イギリスで仕事していた金沢さんから、「九龍っていうゲームをネットで見たよ。なんか凄く今井臭がするんだけど関わってんの?」ってメールが来て。それ、俺が監督やってる作品だよと(笑)。
金沢
そんな失礼なメールしましたっけ(笑)。 でも、そういう不思議な縁で、『魔人』も『九龍』もなぜかずーっと身近に見てきてるんですよね。本当に不思議です。
― 東京魔人學園に至るまで
金沢
僕はずっとパブリッシャーとしていろいろ勉強して来た後に、今こうして会社を立ち上げたけど、今井さんは起業するの早かったですよね。
今井
25歳のころかな、シャウトデザインワークスを立ち上げたのは。モノを作る時に、サラリーマン的な考えで取り組むのは止めたかったんですよね。だったら自分で起こすしかないかな、と。しかも、フリーで気ままにデザイナーやってたんだけど、取引先から「会社にしなよ」とかもいわれて。
金沢
当時はなかなかいなかったですよ。
今井
それでも最初は受託からのスタートだったけど、その頃から言われたまんまの仕事の仕方はしなかったですね。どんな受託案件でも、モノ作りのプライドは見せないといけないと考えていたので、たとえばグラフィックの一部だけだったとしてもそこにこだわりを持って提案してました。なので、よく「このテイストで他も行きたいので、今井さんの方で全部請けてくれない?」とか追加で頼まれることが多かったですよね。
金沢
今井さんは元々グラフィックデザイナーですもんね。
今井
そうですね。で、デザインだけじゃなく、オリジナルもやりたいと思って、『東京魔人學園剣風帖』を自分で企画して、幾つかの会社に提案したんですよね。 実は最初は… (編集注:ここから書けない話が続く)
金沢
へー、そうなんですか!
今井
最近は、なかなかオリジナルが立ち上がりにくい土壌になって来ちゃってるけどね。
金沢
『魔人』は最初から、ジュヴナイル伝奇として提案してたんですか?
今井
そうですね。最初からジュヴナイル伝奇でした。企画書のコピーから「陽と陰のジュヴナイル」だったから。当時、菊地秀行さんとか夢枕獏さんとかの作品が「スーパー伝奇」「超伝奇」っていわれていて、そういう用語があったんです。そういうジャンルの作品を若者たちの學園ものとして描く「ジュヴナイル伝奇」を創りたいと思って。
金沢
なるほど。
今井
当時、學園もののゲームって、エロゲーかギャルゲーしかなくて。そうじゃなくて、若者たちの青春や友情を描きたかった。でもリアルにそれだけを描いても、ゲーム作品として新しくない。だからそこに「伝奇」という要素をプラスしたんです。「ジュヴナイル」プラス「伝奇」。これで行こうと。
金沢
僕はジュヴナイルというと、『時をかける少女』や『ねらわれた学園』などの角川映画系から入ってて、赤川次郎さんに入ったのも角川映画が切っ掛けだったんだけど、今井さんのルーツって眉村卓とか筒井康隆とか、あの辺りですか?
今井
俺のルーツは「スター・ウォーズ」なんで(笑)。
金沢
全然違うじゃないですか!!(笑)。でもどこかに引き出しがあったはずでしょ。
今井
ジュヴナイルとしては、タニス・リーの作品が好きでしたね。後は、昔からファンタジーが好きだったので、栗本薫さんの作品は沢山読んでました。文体や文章に対する考え方は、栗本薫さんから多大な影響を受けてるんじゃないかと自分では思ってます。
金沢
なるほどね。僕は『グイン・サーガ』を18巻くらいで挫折した口ですが(笑)
今井
全然まだ最初の方じゃん!(笑)
金沢
もうグインが全然出て来なくなって、イシュトヴァーンが主役みたいになってきてた頃に挫折(笑)。でも、たとえば城攻めだけで丸々一巻使ったり、興奮したのは覚えてます。
今井
グインは外国のヒロイック・ファンタジーの色が強かったよね。
金沢
今井さんの好きな映画『レディ・ホーク』もそうですよね。
今井
そうそう、昼と夜のギミックが面白い。ドラクエのイベントでも、『レディ・ホーク』はオマージュとして使われたし。
金沢
あの設定が切ないのは、入れ替わる瞬間に一瞬お互いが見えるの。
今井
そうそう! 触れようとすると変わっちゃうとかね。朝日が沈んだりする美しい瞬間だから、なおさら切ない。
金沢
えーと、細かく説明しないので、興味持った方は映画を見て下さい(笑)
今井
そういったファンタジーとか、あとスペースオペラも大好きで。日本だと『コブラ』とか『クラッシャー・ジョー』とか『ダーティーペア』とか。テーブルトークもやってましたね。『トラベラー』とか『ルーンクエスト』『D&D』とかファンタジーとSFメインで、あとは、『クトゥルフの呼び声』も好きでやってたな。ラブクラフトの。小説も読んだりして。
金沢
そもそも、なんで學園ものをやろうと思ったの?
今井
『魔人』を作ろうと思った当時は、ゲームって言ったらファンタジーとかカタカナタイトルが氾濫してて。そこへの反発じゃないけど、同じものは作りたくない、ならば現代劇をやろう、現代・東京でやりたいと。そこで學園ものを考えたんだけど、乗せる世界観はスペースオペラでもSFでもないかなと。やはり、そこにマッチするのは「伝奇」だと思ったんだよね。
金沢
おお、繋がりましたね。その辺の感覚って、僕は分かるんだけど、当時のゲームってファンタジーRPGが半分くらいを締めてたんですよ。
今井
そうそう、どこもかしこもRPG。
金沢
僕は10代の頃を、PCのアドベンチャーで育った人間なので、アドベンチャーを作りたかったんだけど、PCのアドベンチャーは結構、世界観的には広がりが合って、現代劇からファンタジーから、SFからコミック原作まで幅広かった。 でも、コンシューマではアドベンチャーは廃れて、売れるRPGばかりになってしまった。そんな中、今井さんもそうだと思うんだけど、もっとゲームの幅を広げてこの辺を遊びたいなと絶対思ってるんですよ。『魔女たちの眠り』を作る時に思いついたのは、日本語タイトルをジャケットに縦書きにしようと。
今井
個性だよね。金沢さんの『夜想曲』とか『魔女たちの眠り』もタイトルから個性的でしょ。そういうのは大事で、『魔人』も山田風太郎さんの伝奇時代劇みたいなケレン味のあるタイトルにしたいなと思って。現代劇で青春ものなんだけど「〜帖」を持って来たり、ミスマッチじゃないけどね。 あと、ジュヴナイル伝奇を作るならば、『魔人』以降に出てくる似た作品が絶対に超えられないものを作ろうと思ってたのを覚えてますね。自分の持っている知識もそうだけど、この世にあるジュヴナイル伝奇のエッセンスや要素を全て詰め込もうとね。
― 金沢の最近ハマってるもの
金沢
僕のルーツの話になっちゃうんだけど、中学時代に赤川次郎さんにハマったのが読み物は最初かな。
今井
金沢さんはミステリーだからね、根っこが。それは分かる。
金沢
赤川さんもそうなんですけど、ミステリーの最後にホラーが残るものが好きなんですよ。そういう意味では、ドラマだけど『ツイン・ピークス』は超どストライクでした。ただ、最後はちょっと残念な終わり方になっちゃいましたが。
今井
『ローラパーマー最後の7日間』なんて後付けだよね(笑)。全く解決してないし。
金沢
解決しなくても、作り手が答えをしっかり持っててくれてればいいんですよ。でも、デヴィッド・リンチはその辺が時々怪しい(笑)。答えがない気がするから、追いかける気がだんだん失せてくる。そうなると受け手は敏感だから、伝わってしまいますよね。 ちょっと逸れてしまいましたが(笑)、ハマっているものを紹介しましょうか。赤川さんに並ぶ僕の強烈なルーツは、実は星新一なんです。
今井
おお! 最近また買いましたよ、『きまぐれロボット』と『妄想銀行』。彼の風刺は今でも通用するからすごいよね。
金沢
ショートショートだから、言葉や表現に無駄が少ない。もちろん長編も読みますが、海外の短編ミステリーなんかも好きですね。
今井
最近だと何を読んでますか?
金沢
そう、それで今日持って来たのは、ひとつはこれ、フレドリック・ブラウンの『真っ白な嘘』。海外の短編作家としては第一人者で、僕は星新一のあとに読み始めたんですけど、実はあんまり自分には合わなくて(笑)
今井
なにそれ(笑)
金沢
ただ、この本はすごくて、一番最後に「うしろを見るな」という短編があるんですけど、これはずっと短編を読んでいった後に読むと効いてくるお話なんです。他人事だと思って傍観者として読んでいるうちに、最後は読み手である自分に恐怖が降りかかってくる。この最後の短編は、筆者が自分の言葉で話しかけてくる形式で進んでいくんだけど、最後は怖くて、本当にうしろを振り返るのが怖くなる。
今井
なるほど。ラブクラフトに近いところもあるね。小説なのにインタラクティブ性がある感じが。
金沢
そう、ちゃんと仕掛けてる。で、その仕掛けという意味で最近ハマってるのは、恒川光太郎です。
今井
ああ、これ読まされた(笑)
金沢
最近の短編作家ではピカいち。『夜市』もいいけど、『秋の牢獄』という短編集も外れが全くなく良くて。 一個一個の短編の中に、それぞれのルールがあるんですよ。その一見覚えさせられるルールも、展開で読ませながら読者に無理なく伝えてる。伏線もしっかり張られてて、文章がきれいなんです。
今井
「何か条」とか最初に言うようなご都合主義じゃなく、文章がきちんと流れてるんだと思う。ご都合主義だと伏線もきちんと回収できないからね。
金沢
久しぶりにひとりの作家に集中して数冊読みました。で、今4冊目なんだけど、またしても途中で飽きはじめてます(笑)
今井
はやっ(笑)!
― 今井の最近ハマってるもの
今井
これです。海外ドラマ『スーパーナチュラル』。悪霊や悪魔との戦いを描いていて…
金沢
あ、そういう話なの?
今井
『X-FILES』のような超常現象の話じゃないよ(笑)。ウィンチェスター兄弟というのがいて、二人が幼いころに母親が悪魔に殺されてしまう。その復讐劇の中で、この兄弟が悪霊や悪魔とどう戦っていくか、という話。母親を殺した悪魔を追う途中で、悪霊に悩まされている人たちに出会っていく、いわばロードムービーになってて。
金沢
へぇー、意外と僕好みの話です。
今井
武器も考えられてて、銃を使うんだけど、霊は塩に弱いから、岩塩を詰めた弾丸を使ったり。現実と虚構のバランス感覚のあるシナリオがいいんですよ。伏線もしっかり張った上で後で回収してる。普通のドラマって、ある話で怪我しても、次の回にはすっかり治ってたりするじゃないですか。このドラマは怪我したまま話が続くからね。
金沢
起きたことを予定調和で捨てて行かないんだ(笑)
今井
そう。登場人物のキャラもしっかり出来てるし、中だるみしないのが凄い。おススメ!!
金沢
分かりました、ではこのまま借りていきます(笑)
今井
ちゃんと返してよ!
― ということで
今井
モノを作るうえで何かにハマるっていうのは良いと思うんだよね。深く理解して引き出しになる。
金沢
今井さんに比べると、僕は飽きっぽいんですよ。結局、マジック(ザ・ギャザリング)も今井さんより先に飽きちゃって。大会なんか出ないし。
今井
俺は大会に勝ったら、ロンドンまで行こうと思ってたからね(笑)。日本のデュエリストの力を見せてやると(笑)
金沢
まあ、今はいろいろとハマるものはお互い封印して、『幽撃隊』を最後まできっちり仕上げて行きましょう。
今井
『魔人』『九龍』に続く第三のジュヴナイル伝奇作品として創っている『魔都紅色幽撃隊』。お待たせしましたが、いよいよ情報解禁となりました。『魔人』『九龍』同様、長く愛される作品になるように頑張りますので、発売を楽しみに待っていてください。