E3の様子など、番外編。

最終日、現地での5日目です。

実はあんまり書くことはありません。仕事っぽいことは前回までで書ききりました。無事に終わった開放感からでしょうか。とにかくチェックアウト寸前まで爆睡。あえて言うなら、シャワーを浴びる暇もないぐらい寝てました(笑)ホテルを出てからは空港に直行。空いた時間でお土産を買ったり、メールの返事をしたりといたって普通。

それでも書きたかったのは、帰りの飛行機で観た映画のことです。奇跡っていうと大げさすぎると叱られそうだけど、それぐらいよかったので。

このまま書いてしまうと、気持ちがほとばしりすぎて訳の分からないことになりそうなので、いったんクールダウン。帰りの飛行機は現地時間で午後4時前ぐらいに飛び立ちます。日本からLAの往復は、行きはだいたい9時間半、帰りは偏西風の影響で11時間ぐらいかかります。 ー 全然関係ないけど、自然の力ってすごいですよね。重力に抗って巨大な鉄の固まりを自由自在に操るテクノロジーがあっても、風には逆らえないんです。 ー で、日本に着くのは午後7時ぐらい。つまり飛行機の中で寝てしまうと、日本に着いてから寝れないという悪循環が待ち受けているのです。LAでひどい時差ボケに苦しんだ僕は思うのです。絶対に寝てはいけない!と。

そこで登場するのが映画です。どうでもいい話ですが、僕は映画は本来映画館で楽しむべきだ!みたいな偏屈な思想の持ち主なので、飛行機の中で映画を観るときは結構迷います。見逃してる作品や未公開のものなど、とにかくラインナップは豊富です。ああっ!観たい!でも、、、!?とか。バカですね。そういうわけで、いつもは”観たい!”と”まいっか”のボーダーラインにあるようなものを選ぶのですが、なにしろ今回は”絶対寝てはいけない”わけなので、あえて絶対観たいと思っていたものを選びました。「スカイフォール」「クラウドアトラス」です。

スカイフォールは、いかにも007らしいと言えばそれまでなんだけど、とてもピーキーな作品でした。自分にとって、ものすごくいいところと、とんでもなくダメなところが両方あるという。ただ、それでも面白かった。とにかく美しい画作り。ピンポイントでグっとくる台詞。ダニエルクレイグと古いアストンマーティンの文句のつけようがないかっこよさ。環境を変えてまた観たいです。

んで、やっとこさ本題です。クラウドアトラス。これがもう本当に、本当に、本当にすばらしかった。尺が3時間近くあってかなり長い作品なのですが、ほとんどずっと鳥肌が立っていて、ところどころ涙があふれ出てしまい。観ているだけで相当なエネルギーを消費した感じなので、実は帰国後の疲れはE3本番じゃなくてこのせいじゃないの?っていうぐらいでした。僕はそもそも群像劇が好きだし、SFが好きだし、叙情的なものにすぐにイカれてしまう質なので、この感動はほかの人と違うのかもしれません。ただ、それらのキーワードに少しでも引っかかる人がいたらぜひ観てほしいです。

===注意!ネタバレにならないことを意識して書きますが、白紙で観ることを好む方は、これ以下の文章は読まないでくださいm(__)m===

少しだけ内容に触れると、僕らの時代から考えるとものすごく遠い過去の時代から、未来にわたる6つの物語が交錯して進みます。違う時代に生きる人々を同じ役者が多岐にわたる役柄で演じています。普通だったらここで繋がりを作りたいところなんでしょうけど、この映画は必ずしもそうではありません。明らかに繋がっているのはいくつかのアイテムだけ。キャラクターたちの繋がりは明示されません。むしろ別の人なんだろうと僕は解釈しました。群像劇が持つ本来のカタルシスは物語同士の収束にこそあるのに、この作品はシナリオ上、その部分をあえて放棄しているんです。その上で、同じ役者が演じるということで、観る人(僕)は繋がりを感じざるを得ません。同時に、どれがどの役者か分からないぐらいの特殊メイクによる変貌ぶりも楽しいです。各物語の移り変わり(編集的な技術)もすばらしい。流れるように、違和感なく、美しく、舞台が転換していきます。ひょっとしたら根底には仏教に通じる輪廻のような価値観が流れているのかもしれません。僕自身は無宗教ですが、神さまにはいろんな形があると思います。信仰心のとても厚いライフオブパイの主人公は、キリスト教とイスラム教を同時に信仰して、神父さまに嫌がられますが、それでいいというのが僕の考え方です。話を戻すと、この映画のすごいところは、まったく押しつけがましくないところ。それでいて痛切に感じるものがある。それってエンタテイメントの理想ではないかと。あと、これは完全に自分の性癖に関わることなんだけど、ソンミというキャラクターが神がかっています。愛おしくてしょうがない。ああやばい、いくらでも書きたい。。。

うおー!!!自粛します。これ以上は公式ブログで書くことではない。全然クールダウンしてなかった。

===ネタバレ注意報。おわり。===

クラウドアトラスにはこの上なく魅了されました。これが映画のマジックなのか、物語本来の持つパワーなのか!?確かめたいので原作を買いました。機会があったらそれについて、ゲーム作りとの関連性も含めて書いてみたいと思います。

ということで、帰りの飛行機の中では興奮が収まらず、当然寝ることも出来ず。結果的には時差ボケ回避作戦は大成功に終わり、帰国後もめずらしく時差ボケの無いまま元気に仕事を続けています。

4日間にわたるつたない報告におつきあいいただいてありがとうございました。
番外編が一番長いという突っ込みはご勘弁ください(笑)

このあとは、いつものペースに戻り、なるべく読んでいただけるようなものを目指して、発信を続けていきたいと思います。

では、また来週!